Kraken Guitarsのギターを再生



先日、購入したアンプを引き取りに行った際に、「これあげます」
と言われ、遠慮なくいただいたギターです。
「これもどうですか?」「こんなのもありますよ」「CDいりませんか」などご厚意に甘え、このギターとCDをいただきました。
アンプは、まあ、それなりの高額の商品でした。
それはまた後日。

もう作られていないギターとのこと。「あれもこれもどうですか」と言われた中から、見た目がキレイだし、これならすぐに再生できそうだったのでこれをいただきました。

で、1週あけて早速バラし。

韓国で作られたギターのようで、Kraken Guitarsという、今ではなくなってしまったメーカーのよう。
Kraken Guitarsを調べると、これ以外のギターの情報は少し出てきますが、このギターそのものの情報が全くなし。
日本に1本だけだったりして。

長く放って置かれたギターのようで、それなりに汚いので磨きとサビ取り。
ギターの裏を見るとスルーネックかなと思わせる作り。

弦が張られていないので直接引いて試すことはできなかったのですが、電池入れて、アンプにつないでドライバーでPUをコツコツと叩いてみたらアンプから音が出たのでPU、配線は生きているよう。

ロックナットが欠品状態。
買えばいいだろ、と軽く考えてたけど、このブラックニッケルという色のものがサウンドハウスを見てもない・・・。
そもそもロックナット高い・・・。

写真では分かりにくいですが、キレイとは言えない状態。

ギターの裏を見るとスルーネックかなと思わせる作り


PUも自社(かどうかはわからないけど、ロゴマーク入り)


フロントPU
とりあえずロゴマークがダサい・・・



商品名?
Heroという商品名(?)に至ってはダサさ全開


ヘッド裏のシリアルNo
ヘッド裏にはシリアルナンバー


ペグ
ペグにもおそらくKraken Guitarsのロゴマークあり。
わざわざ作っているのね。


ボリュートと角度付きヘッド
ヘッド部にはボリュートつき。レスポールのように角度付き


リアPUとフロイドローズ・スペシャル
PUにもKraken Guitarsのロゴあり。
このメーカーで作っていたPUなのかね?


サビと汚れ
あちこちサビと汚れ

電池ボックス
電池ボックスがあるので、アクティブPUなのかね?


ポッドとジャックと配線
ボリュームポッド、トーンポッドが小さい。
ジャックはテレキャスタイプのものがついてる変わった仕様。


スプリングキャビティ
スプリングはザラザラ

トレモロキャビティにはウレタンが敷いてあった。


全てのキャビティ、ザグリに導電塗料が塗られているよう


おそらくマホガニーボディ
なぜか削れているところがあった。おそらくマホガニーじゃないかな?
合板ではないことは確認できた。
更にこれで表面のメイプルっぽい柄はフィルムということが判明。


スルーネックと思いきやセットネック!


今回はいきなりキレイになりました。
もちろん今回も高級サビ落とし剤の「花咲かG」でサビ落し後ピカールで磨き!


フレットのくすみ

フレットのくすみ
フレットのくすみ


フレット磨き後
ということで、今回もいつも通りフレットを磨いてやりました。
上2枚の写真と比べると光ってるでしょ
フレットサイドはちゃんと丸くしてあるし、ちゃんと作られたギターのようです。
12フレットのマークがこれ・・・ちょっとこれはねぇ・・・


ペグの裏
KOREAってなっているので、おそらく韓国製のペグ

磨いたペグの表面
ペグは流石に花咲かGに突っ込むわけにいかないから、ピカールで磨き。
ペグにもロゴマークあり。


ここから先はキレイにしたパーツを組み込んだ写真。
フィルムとはいえ、見た目がキレイなギターだから、それなりにちゃんとして見える。

ボリュームポッドやトーンポットが小さいとか、テレキャススタイルのジャックってなんでよ?とか言わなければ、まあ普通に見えるギターですよ。

フロイドローズスペシャルを組み直している時に気づいた。
1弦のサドルのロックスクリューの雌ネジがバカになっててロックできない。
そもそもダイキャストに鉄のロックスクリューだからネジは痛みやすいわな・・・。
しょうがないのでヘリサートでネジを直したよ。
純正より頑丈です。
ヘリサートとかインサートとかリコイルとか色々あるけど、興味ある人は調べてみてね。
純正より確実に丈夫になるから。

それなりにキレイになりました。


フロイドローズスペシャルのブラックニッケル
フロイドローズスペシャルのブラックニッケルという色がなかなか曲者で、サビ取りして磨いても写真だと汚く見えるのよ。
1弦側のサドルのネジがバカになっていたので、ヘリサートで修理済み


ノブの腐食は完全には落としきれない


フレットと指板
フレットを磨いて、指板にはレモンオイルを塗った






塗装はポリだと思うけど、結構薄い感じ





あとは、実際の音出しですな。
と、弦を張ってオクターブ調整していたら、1弦が切れた。
ここで気持ちが切れました。

予備もないので、このままアンプに繋いで鳴らしてみる。
音はまあ、言っちゃえば普通。
このギターをくださった方には大変申し訳ない言い方ですが、
「良くもなく悪くもなく」
でした。
でも見た目もキレイだし、キレイになったし24フレットのギターは初めて所有するし、弦買ってきてまた調整しよう、とここで一度終了。

後日、このギターが欲しい方がみえたので、整備費と弦代だけいただいてお譲りしました。

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