またまた友人のギターのレストア？ TOKAI SILVER STAR

 先日書いたヤマハのギターの持ち主から、これもキレイにしやがれと言われたので、トーカイのSILVER STARを渋々キレイにしてみました。

こちらも、少なくとも20年は何もされてない状態。友人の従兄弟（？）親戚（？）に預けて数十年らしいのですが・・・。

バラす前に一度アンプに通して鳴らしてます。

全PU音が出ます。

ペグは5弦が異常に固く、固着してました。回すの怖かったよ・・・。

まず、全体に艶がない、フレット・ペグなどの金属部品の全てが錆びあり、くすみあり、と良い所がないのでまず磨きから。

その前にバラし前の写真を。

ペグ、ストリングガイド、トラスロッドの調整部に錆びあり

フレットはくすみまくり

ボディも全体に艶なし。特に向かって左ツノ部が全く艶がない

左ツノ部に艶がないのがわかりますか？

ピックガードのネジは全部錆び。

PUのポールピースも錆びている。

トレモロのネジ部は全部錆びている

塗装の剥げはかっこいいのでOK

裏もわかりにくいですが、艶がない

ペグの錆び

三角プレートはまだ大丈夫。ネジは少し錆びあり。

ポリ塗装だと思われますが、塗膜そのものは薄くていい感じ。

スプリングハンガー、スプリング共に錆びている

ストラップピンの錆びの色からするとアルミ製。

アルミ錆びが出ている

各所に汚れ

拡大するとあちこち錆びあり

ストリングガイドも錆びあり

フレットも凹みあり

スプリングの錆びは結構ひどい

ジャック部はかなり汚いですね。

ジャックにケーブルを刺しても、何かしっかり固定されない。

70年代のFenderのトレモロをちゃんとコピーして一体のダイキャストなんですね。

机の上に置いただけで、まあ汚い。机の粉がわかりますか？

レンチの刺さっているイモネジが錆びて固着し外れないので、CCRを吹き付けてようやく外せました。

イモネジは全交換することにします。

サドルもダイキャストなんですね。

配線をいろんな角度から

おそらくグレーのボビンで、Hのスタンプが押してあります

おそらく11月19日であろう日付。

当時価格が¥38,000であったであろう38の文字。

これは磨いて消すわけにはいかないので、ここは磨かない。

マイクロティルトまで再現している。

貼りメイプルのように見えますが杢目を見るとわかるように外に出ていた部分と埋まっていた部分の色の焼けだと思われます。

シリアルから83年製

とまあ、いい所なしといった具合ですが、これから嫌々キレイにしていきます。

フレット脇の汚れを爪楊枝で落としていきます。

かなり汚い・・・

この後、フレットもコンパウンドを使用して磨いてます。

Fキーを再現したようなペグは、写真のようにドライバーでちょっとこじればバラせます。

ネットの受け売りなのは言うまでもありません。

ということでバラしたら4部品だけでした。グリスも何も入ってないのですね。

シールの跡があったので、スクレーパーで慎重に落とします。

写真にはありませんが、鉄パーツは全て、いつもの盲目的に信じている高級サビ取り材「花咲かG」に突っ込んで錆び落とし。

錆びが落ちてるのがわかりますか？

この後、本来ならまたまた盲目的に信頼しているNEVR-DULL（ネバーダル）を使用して磨くのですが、ホームセンターでは入手できないので、マネ商品のアサヒペンの「金属みがき★ピカピCAN★」を使用して磨きました。

メッキの内部で錆びているのはどうしようもない・・・。

バイク部品を組むとか考えると、噛み合う部分にグリスがないのは考えられないので、（左ペグの黒いもの）モリブデングリスを塗ってペグを組み直します。

ただ、これが正しいのかは不明

で、いきなり組み付け終わりの写真です。

ボディ、ネック裏もコンパウンドを使って磨きました。

全体に艶が戻りました。

スプリングハンガーは、ハンダを取るのをためらったため、そのままです。

スプリングは錆びを取り、さらに磨いたのでピカピカです。

ネック裏を磨いたのがわかるでしょうか。

ペグもヘッド裏もしっかり光らせました。

この写真からも、ポリ塗装が薄いのがわかりますね。

プレートもネジも錆びを落としました。

ストラップピンの下の赤いのは、鹿皮を抜いたものです。

トレモロはダイキャストなので、磨きのみです。

それでも、最初の状態に比べればかなり光りました。

イモネジはこれに交換しました

ピックガードのネジも錆びがなくなりました。

フレットを磨くと、磨いた感が出ますね。

ストリングガイドもかなりキレイになりました。

ジャックがキレイになりました。

友人に許可を取って、ジャックは変えました。

多分手持ちのスイッチクラフト製。

これでカッチリハマるようになりました。

ちゃんとKESTER44でハンダ付けしてますよ。

弦を張って試奏。

ジャキジャキな音がする、すごくトレブリーなストラトです。

最初引き取った時は、弦高がものすごく低かったので、それが好みかと低くしていましたが、低すぎて弾きづらく、少し高くしてもう一度セッティングし直し。

自分的にはもう少し高くてもいいけど、一度これで渡そうかと。

というわけで、今日一度見せてきました。

が、友人は忙しくて、「また今度引き取るから、もう少し遊んでちょ」と引き取り拒否されました。

なに、借りパクしていいの（笑）